俳優・内藤剛志さんにとっての
全視界メガネとは?(前編)
![](/img/zenshikai/about/img_zenshikai_interview01_2018.png)
Q. 内藤さんは今年で俳優業何年目ですか?
1980年デビューですから、もう35年。
実は、芝居を長くやってきて、最近ふと思うことがあります。
それは、芝居をしている時きにかけることが、
少しずつ変わってきているということ。
たとえば若いころ、20代は刑事ドラマが多かったので、
アクションと台詞のバランスに四苦八苦。
今思うと、無我夢中で駆け抜けた時代でしたね。
30代は、大河ドラマや、サスペンスドラマ、
もちろん映画や舞台など、幅広く挑戦していました。
俳優として、本格的にキャリアを積んだのもこの頃。
たくさん演じていましたので、
まさに演じることの本質を勉強した時代でもあります。
その後40代になり、
円熟味をさらに求められる今の50代となるわけですが、
今改めて芝居で気にかけていることは?
などと聞かれると、
実はその数が多すぎて切り出すことができなくなってしまいます。
プロとは、完璧な技術者ですから、
プロとして演じる以上、その技術は無数に存在しています。
ですから気にかけるところ、無意識にやっているところが、
私の中には無数にあるわけですね。
ですが、大切なことを敢えてひとつ挙げると、
それは『自然』ということになるのかなと思います。
『自然でいること』と『演じること』は
矛盾しませんか?
そうです。演じることと、自然でいることは、
ある意味矛盾していて、ここには満点がない。
でも、それを毎回飽きることなく追求するのがプロだと思いますし、
矛盾しているこの課題に、ひとつの解答をしめすのもプロの仕事。
つまり、答えがないのに、答えを出す。
ここが今の私にとっては、最大のモチベーションであって、
そういう気持ちから、演技のディテールが生まれてくるわけです。
実は、芝居を長くやってきて、最近ふと思うことがあります。
それは、芝居をしている時きにかけることが、
少しずつ変わってきているということ。
たとえば若いころ、20代は刑事ドラマが多かったので、
アクションと台詞のバランスに四苦八苦。
今思うと、無我夢中で駆け抜けた時代でしたね。
30代は、大河ドラマや、サスペンスドラマ、
もちろん映画や舞台など、幅広く挑戦していました。
俳優として、本格的にキャリアを積んだのもこの頃。
たくさん演じていましたので、
まさに演じることの本質を勉強した時代でもあります。
その後40代になり、
円熟味をさらに求められる今の50代となるわけですが、
今改めて芝居で気にかけていることは?
などと聞かれると、
実はその数が多すぎて切り出すことができなくなってしまいます。
プロとは、完璧な技術者ですから、
プロとして演じる以上、その技術は無数に存在しています。
ですから気にかけるところ、無意識にやっているところが、
私の中には無数にあるわけですね。
ですが、大切なことを敢えてひとつ挙げると、
それは『自然』ということになるのかなと思います。
『自然でいること』と『演じること』は
矛盾しませんか?
そうです。演じることと、自然でいることは、
ある意味矛盾していて、ここには満点がない。
でも、それを毎回飽きることなく追求するのがプロだと思いますし、
矛盾しているこの課題に、ひとつの解答をしめすのもプロの仕事。
つまり、答えがないのに、答えを出す。
ここが今の私にとっては、最大のモチベーションであって、
そういう気持ちから、演技のディテールが生まれてくるわけです。
Q. 演技で気にかけている『自然』とは?
私が大切にしているのは、自然な視線です。
人は誰かに会うと、まず目を見ます。
動物として相手を見定める…そんな行為だと思うのですが、
それはテレビやスクリーンでも同じ。
たとえばそこに俳優が写っていたら、
お客さんは瞬間的に俳優の目を見る。
そしてこの俳優が嘘をついているのか、
本当にそう思っているのか、一瞬で見抜いてしまう。
芝居において視線が大事だなと思うのは、
こんなふうに、お客さんが必ずみて、
なおかつ見抜いてしまうところだからです。
人は誰かに会うと、まず目を見ます。
動物として相手を見定める…そんな行為だと思うのですが、
それはテレビやスクリーンでも同じ。
たとえばそこに俳優が写っていたら、
お客さんは瞬間的に俳優の目を見る。
そしてこの俳優が嘘をついているのか、
本当にそう思っているのか、一瞬で見抜いてしまう。
芝居において視線が大事だなと思うのは、
こんなふうに、お客さんが必ずみて、
なおかつ見抜いてしまうところだからです。
Q. 『自然』な視線を生み出すために、
意識して選ぶデザインがあると聞きましたが?
意識して選ぶデザインがあると聞きましたが?
フレームデザインはとても意識して選んでいます。
芝居している時の自然な視線は、相手との自然な関係性から
生まれてくるのだと思います。
線の太い、強いフレームデザインは、
相手に壁を作っているようで、私の好みではありません。
ですから私は、気持ち的に相手との壁が取り払える
、 細いフレームデザインを好んで選びます。
メガネのデザインは、そうやって人の気持に影響してくるので、
特に仕事で使うメガネは、慎重にデザインを吟味します。
芝居している時の自然な視線は、相手との自然な関係性から
生まれてくるのだと思います。
線の太い、強いフレームデザインは、
相手に壁を作っているようで、私の好みではありません。
ですから私は、気持ち的に相手との壁が取り払える
、 細いフレームデザインを好んで選びます。
メガネのデザインは、そうやって人の気持に影響してくるので、
特に仕事で使うメガネは、慎重にデザインを吟味します。
![](http://zenshikai.washin-optical.co.jp/img/zenshikai/about/img_zenshikai_interview04.png)
Q. 内藤さんのプロ意識は、メガネ選びに影響しますか?
ええ、とても大きく影響します。
演じている時に、その視線が自然かどうかは、
役者の実力を計るポイントだと、私は思っています。
ですから、仕事で着用するメガネは、
人一倍気を使って選びます。
演じている時に、その視線が自然かどうかは、
役者の実力を計るポイントだと、私は思っています。
ですから、仕事で着用するメガネは、
人一倍気を使って選びます。
Q. 全視界メガネとの出会いは?
私は40代後半からメガネを必要としました。
遠近両用メガネは、どうしても視線が
不自然*1 になるイメージがあります。
それで一時期は、遠視用メガネ、近視用メガネを使い分けていました。
しかしシーンごとにいちいちメガネを架け替えるのは、
集中力が途切れるため、これも受け入れ難いものでした。
そんな時に出会ったのが、全視界メガネです。
遠近両用メガネは、どうしても視線が
不自然*1 になるイメージがあります。
それで一時期は、遠視用メガネ、近視用メガネを使い分けていました。
しかしシーンごとにいちいちメガネを架け替えるのは、
集中力が途切れるため、これも受け入れ難いものでした。
そんな時に出会ったのが、全視界メガネです。
Q. 全視界メガネと、
内藤さんのプロ意識との接点は?
内藤さんのプロ意識との接点は?
全視界メガネには特有の機能*2 があって、
瞳とレンズの位置関係がちょうどいい。
この位置関係が少しでもズレてしまったら、
見えにくいという視線や表情が生まれてしまうと思いますし、
時には見やすくするため、瞬間的に
覗きこむような不自然な姿勢*3 をとってしまうかも知れません。
その一瞬の、瞳や身体が反射的に行ってしまう動作が、
役者にとっては致命的なミスになるわけです。
誰にも疑われない、自然な視線で演じたいという私のプロ意識。
それに全視界メガネは、瞳とレンズの位置関係で応えてくれます。
だから、私は、プロの役者として、全視界メガネを選んでいます。
* 1 遠近両用メガネは、近くを見るレンズがレンズ下部に位置するため、近くを見る時視線を下に落とす傾向があります。
* 2 全視界メガネは、フレームが上下に動き、近くを見るレンズと遠くを見るレンズそれぞれが、瞳の前の見やすい適度な位置で固定されます。
* 3 瞳とレンズの位置関係がズレると、たとえば近くを見る時に、あごを突き出して視線を落とすような仕草が生まれてしまいます。
瞳とレンズの位置関係がちょうどいい。
この位置関係が少しでもズレてしまったら、
見えにくいという視線や表情が生まれてしまうと思いますし、
時には見やすくするため、瞬間的に
覗きこむような不自然な姿勢*3 をとってしまうかも知れません。
その一瞬の、瞳や身体が反射的に行ってしまう動作が、
役者にとっては致命的なミスになるわけです。
誰にも疑われない、自然な視線で演じたいという私のプロ意識。
それに全視界メガネは、瞳とレンズの位置関係で応えてくれます。
だから、私は、プロの役者として、全視界メガネを選んでいます。
* 1 遠近両用メガネは、近くを見るレンズがレンズ下部に位置するため、近くを見る時視線を下に落とす傾向があります。
* 2 全視界メガネは、フレームが上下に動き、近くを見るレンズと遠くを見るレンズそれぞれが、瞳の前の見やすい適度な位置で固定されます。
* 3 瞳とレンズの位置関係がズレると、たとえば近くを見る時に、あごを突き出して視線を落とすような仕草が生まれてしまいます。